そのおかげで力が入っていた事に
気付いたと同時に安心して楽になった。
『……大丈夫か?』
「うん…ありがとう。蒼翔。」
それから俺は
蒼翔に伝わるように言葉を整理しながら
ポツリ…ポツリ…と話を続けた。
俺は母さんと二人なら
父親が居なくてもどうでも良かった。
でも…ある時から
家に男が出入りするようになったんだ。
でも、いつも見る度に男の顔が違うんだ。
そん時、俺はまだガキだったから
幾ら考えても分からなかった。
ただ、それはいけない事だって
なんとなく分かったんだ。
それで俺を見る周りの目が汚物を見るような
そんな目で見られるようになった時、
俺は言ったんだ。
「母さん、知らない人を家に上げないで!」って
そしたら母さん一瞬だけ驚いて
いきなり笑い出したんだ。
突然、笑い出した母さんを見ていると
知らない恐怖に襲われたのを覚えてる。



