『なぁ、『天龍』さんよ。
類の腕は痣だけじゃなくヒビ入ってんだよね。』


「え!?マ、マジ…?」


紘にぃがチラッと類の方を見る。


「あー…はい。まだ治ってないです。
蒼翔が病院に
連れて行ってくれて分かりました…。」


『最初見た時、誰にヤラれたか問い詰めたら
『天龍』だって分かってなー?

愁斗達の腹の痣も異常に青黒かった。』


「そ、そうか。
それは俺が悪かった。すまない…。」


『自分のした事分かったみてぇだな?
じゃあ、そろそろ本番と行こーか。』


私は指の関節をボキッと鳴らしながら微笑む。


「え、ほ、本番??」


更に青褪める紘にぃを追い詰める。


『さぁ、クソ兄貴。お稽古をしましょうか……?』