双姫 Ⅰ



「着いたよ。蒼翔、本当に大丈夫…?」


『心配すんなよ、類。
お前の腕にヒビ入れたクソ兄貴を
今からボコボコにしてやるからな?

燐達にも痣つけやがって…。
玲はプライド傷付けられて…。

いっそ半殺しにするか。そうしよう。』


「そ、そこまでしなくて良いよ!」


『俺も弁当忘れてイラついてるから
上手く加減出来っかな〜?』


それは完全に
逆恨みじゃない(ですか)のか? by 双覇


ポキポキと腕の関節を鳴らし、
軽く準備運動をしていると


「……………な……。
てか、この卵焼きうまっ!
やっぱ母さんの弁当は世界一だな!」


扉越しでも紘にぃの声が聞こえた。


母さんの弁当は世界一……?

やっぱ食ってやがる。
私は忘れて食べれなかったのに
紘にぃは食べてる!!


我慢出来ず扉を蹴破った。