双姫 Ⅰ



私は紘にぃをどうシメるか考えながら
屋上に続く階段をゆっくり上っている。


「ねぇ、蒼翔。本当に行くの……?」


『あぁ、紘にぃシメる為にな。』


紘にぃは痣が出来る程の力で殴ってる。
しかも類はヒビ入っててまだ治ってない。

なら、それ相応の痣を作ってあげなきゃ。


「幾らお兄さんでも危険じゃないんですか……?」


『大丈夫。兄貴より俺のが強いから。』


「「「「「…は?」」」」」


ヤバッ…つい口が滑って…怪しまれるかな?


『えっと…。
兄貴は俺に甘いから隙だらけになるんだ。
だから、そこを突けば勝てる。』


「そ〜なんだ!?
弟に甘いって凄い仲が良いんだね!!」


『ま、まぁな。』


あ、危なかった…。