双姫 Ⅰ



「類、来たんだから良いだろ?」


「玲の言う通りだ。
蒼翔は来た。それで良いじゃねぇか!!」


メロスは激怒したみたいに言うなよ(笑)
本当、愁斗って馬鹿で面白い。


『類……?』


「来てくれないかと思った……。」


『…約束したんだ来るに決まってるだろ。』


「うん…良かった!」


ようやく許してくれたのか
やっと笑顔を見せてくれた。

それ見てホッ…とした。

ん?なんで安心してるんだろ…。
…まぁいっか。


『ところで、
なんで教室でメシ食ってんだ?』


慌ててたから教室に来てみたけど
普通は屋上なんじゃないの?


「それは……。」


「あー……言ってなかったか?」


『何がだ??』


「屋上…『神龍』が使ってるから……。」


『それ、本当か…?』


「「「「「……。」」」」」


無言は肯定か。


という事は、紘にぃは屋上で皆と仲良く
手作り弁当を食べてるんだろうな〜?

組に泊まっても
母さんは必ずお弁当を届ける。

だから今頃、紘にぃは食べてる。
私が食べれなかったお弁当を。


『…それじゃあ、
これから制裁を下すとするか〜。』


屋上に居る兄をどうシメるか考えながら
ゆっくり教室を出た。