双姫 Ⅰ



「売店に行ってますよ。
類もお弁当を忘れたみたいなので。」


『あー成程…。
燐、今更だけど貰って良かったのか??』


いや、本当に今更だけどさ。


「良いよ〜?(笑)
ちょっと買い過ぎちゃったと思ってたから!」


『そっか、ありがとな。』


「お、蒼翔。類が帰って来たぞ。」


玲が見る方を見ると
そこには大量のパンを抱えてる類の姿。


「蒼翔…?」


おー…なんっつー量のパンだよ。
そういえば
喫茶店で食べた時も凄い量だったな〜。


『相変わらず食うのな、類。』


「来るの遅いよ!!」


『わ、悪かった…。』


急に怒り出した類に
ビックリして思わず謝った。


「類!蒼翔は走って来てくれたんだよ!?
そんな言い方したら駄目じゃん!!」


『良いんだ、燐。
約束したのに遅れた俺が悪いんだ。
ごめん類。本当、ごめん。』


「……。」


「類、蒼翔さんは寝坊しただけですよ。
ついさっき起きて慌てて来たんです。」


うん。
言い方に棘があるけど今回は目を瞑ろう。