双姫 Ⅰ



「あー…大丈夫だよ!?ほら、元気元気!!」


「俺も。」


確か玲は無傷だったね。なら良し。


「私も大丈夫です。」


口を揃えて「大丈夫」と言い張る燐と李樹。


そんな中で


「んだよお前ら。
学校じゃ「痛てぇ痛てぇ」つってたじゃねぇか。」


……うん、空気読めないタイプだね?
流石は愁斗。

皆、ため息してる。
「お前も合わせろよ!」って思ってんだろね(笑)


「そこは黙っとけよ…格好つかねぇだろ。」


無傷なのにショック受けてるのは
総長としてのプライドが傷付いたからか。


『なら愁斗の言った事は本当なんだな?』


「……あ…。」


「玲…貴方もですか……。」


「玲~!バラしたら駄目じゃん!!」


『類は痣が出来てた。お前らは?』


李樹と燐、愁斗に視線を送る。


「「出来てな…「くっきりだぜぇ~?」」」


間違いなく
李樹と燐は「出来てない」って言おうとしたな。


愁斗はうん…。
嘘をつけないんじゃなくてつく気が無いんだな。