双姫 Ⅰ



『あ、あぁ…。』


これは…助けてくれたの??


「…そうなのか??」


「うん。
蒼翔が女から俺を助けてくれて、
直ぐにどこかに行こうとしたから
咄嗟に腕を掴もうとしちゃったんだ。」


あー…私、振り払ったな。しかも痣がある右腕。


『…そうだな。
あの時は悪かった。腕、痛かったろ?』


「ううん…俺こそごめん。」


『という訳で玲のせいじゃねぇから。
お前ももう気にすんなよな。』


「あぁ…分かった。」


『で、他は??』


「蒼翔さんは
学校に来ていない間どこに居たんですか?」


今度は李樹か。嫌な予感…。


『家。』


「その他には?」


『街をウロウロしてた。』


「街では何を?」


『………。』


…聞いても良いですかね。
私は今、取り調べを受けてるんですか??