低いイイ声でよくわからないけどお経を唱えながら、数珠を繰り、上から落ちてくる水に打たれる。
……ほんとに冷たくないのか?
恐る恐る近づいて、水に触ってみて、慌てて手をひっこめた。
普通に冷たいし!
絶対風邪ひくから!
「すっげ……さすが本職。……そういや、一条も出家するって騒いでたよな?尾崎と一緒に明日やらせてもらえよ。」
茂木に肘でつつかれて、俺はひきつり笑いをした。
無理!
しばらくすると、他のスタッフも到着したらしく、賑やかになってきた。
お寺の役僧もやって来て、挨拶を交わす。
俺たちは案内されるまま、大きな塔頭(たっちゅう)へと移動した。
……滝行(たきぎょう)をしていた僧も上がって来たが、ずぶ濡れだからか別の方向へと去って行った。
ひとまず座敷に通されて、朝食をいただいた。
さっそく精進料理かと身構えたけれど、葛のだしのかかったお粥はすごく旨かった。
いや、おかずもどれも美味しくてびっくりした。
てっきりほとんど味のないモノしか出てこないと思ったけど、飯が進む!
「お代わりしていいですか?」
思わずそう聞くと、年輩のお坊さんがうなずいて一旦引っ込んだ。
「お口に合いましたようで、何よりですが……昼・夜・明朝は我々修行僧と同じ食事をお出しすることになっております。」
笑いを噛み殺したような顔で、さっき水に打たれてた僧が黒衣で入室してきた。
……やっぱり迫力のあるイケメン僧だ。
こいつが暎慶だな。
「どうぞ。」
小さな手桶からお粥をすくって、お椀に入れてくれた。
「いただきます。」
お粥も美味いもんだな~。
知織も好きだもんな~。
知織に早く会いたいな~……なんて思いながら食べてると、食い終わった茂木が僧に話しかけた。
「俺達、掃除とかしなくていいんですか?」
「お掃除は我々修行僧がいたしておりますのでけっこうでございます。読経・座禅・写経……とお伺いしております。」
「滝行もお願いしますね!」
尾崎が目をキラキラさせて主張すると、僧は柔らかく微笑んだ。
食事の後、俺達は小部屋に案内された。
いろんな種類の僧衣が準備されていた……どれでもいいのかな?
「一条、コレな。」
茂木に、渡されたのはよくある墨衣の法衣に輪袈裟。
「尾崎はコレ。」
明るい辛子色の法衣を手渡された尾崎は
「え?何で俺コレなの?似合う?」
と、早速着てみようとして、どこから手を出せばいいかわからず動けなくなってしまった。
自分はさっさとグレーの作務衣を着てご満悦な茂木。
「……失礼します……大丈夫ですか?大変なことになってますね。」
様子を見に来たさっきの僧が、尾崎の法衣を一旦脱がせてから、着るのを手伝ってやった。
「俺も~。これでいいですか?」
僧は、俺を一瞥してうなずいた。
……ほんとに冷たくないのか?
恐る恐る近づいて、水に触ってみて、慌てて手をひっこめた。
普通に冷たいし!
絶対風邪ひくから!
「すっげ……さすが本職。……そういや、一条も出家するって騒いでたよな?尾崎と一緒に明日やらせてもらえよ。」
茂木に肘でつつかれて、俺はひきつり笑いをした。
無理!
しばらくすると、他のスタッフも到着したらしく、賑やかになってきた。
お寺の役僧もやって来て、挨拶を交わす。
俺たちは案内されるまま、大きな塔頭(たっちゅう)へと移動した。
……滝行(たきぎょう)をしていた僧も上がって来たが、ずぶ濡れだからか別の方向へと去って行った。
ひとまず座敷に通されて、朝食をいただいた。
さっそく精進料理かと身構えたけれど、葛のだしのかかったお粥はすごく旨かった。
いや、おかずもどれも美味しくてびっくりした。
てっきりほとんど味のないモノしか出てこないと思ったけど、飯が進む!
「お代わりしていいですか?」
思わずそう聞くと、年輩のお坊さんがうなずいて一旦引っ込んだ。
「お口に合いましたようで、何よりですが……昼・夜・明朝は我々修行僧と同じ食事をお出しすることになっております。」
笑いを噛み殺したような顔で、さっき水に打たれてた僧が黒衣で入室してきた。
……やっぱり迫力のあるイケメン僧だ。
こいつが暎慶だな。
「どうぞ。」
小さな手桶からお粥をすくって、お椀に入れてくれた。
「いただきます。」
お粥も美味いもんだな~。
知織も好きだもんな~。
知織に早く会いたいな~……なんて思いながら食べてると、食い終わった茂木が僧に話しかけた。
「俺達、掃除とかしなくていいんですか?」
「お掃除は我々修行僧がいたしておりますのでけっこうでございます。読経・座禅・写経……とお伺いしております。」
「滝行もお願いしますね!」
尾崎が目をキラキラさせて主張すると、僧は柔らかく微笑んだ。
食事の後、俺達は小部屋に案内された。
いろんな種類の僧衣が準備されていた……どれでもいいのかな?
「一条、コレな。」
茂木に、渡されたのはよくある墨衣の法衣に輪袈裟。
「尾崎はコレ。」
明るい辛子色の法衣を手渡された尾崎は
「え?何で俺コレなの?似合う?」
と、早速着てみようとして、どこから手を出せばいいかわからず動けなくなってしまった。
自分はさっさとグレーの作務衣を着てご満悦な茂木。
「……失礼します……大丈夫ですか?大変なことになってますね。」
様子を見に来たさっきの僧が、尾崎の法衣を一旦脱がせてから、着るのを手伝ってやった。
「俺も~。これでいいですか?」
僧は、俺を一瞥してうなずいた。



