私は、なるべく暎さんを起こさないようにそーっと起き出した。
浴室でシャワーを浴びて、ようやくちょっとスッキリする。
ふかふかのバスローブを羽織ってお部屋に戻ると、暎さんも目覚めたらしくソファに座っていた。
「飲む?」
ワインクーラーからシャンパンを取り上げてそう聞かれた。
「少しだけ。」
そう返事すると、暎さんは、手招きで私を呼び寄せて自分の膝に座らせた。
そして、瓶ごとシャンパンを煽ると、私の顎に手をかけて上を向かせた。
まさか……口移し……ひや~~~!
暎さんは、私の唇を自分の唇でふさぎ、少しずつシャンパンを流し込んだ。
最後は、暎さんの唾液と舌だったけど、またそれがめちゃくちゃ気持ちよくて、おいしくて!
私は、すっかりとろけてしまった。
「ごめんね。」
ベッドに戻って、もう何度めかもわからない交わりの最中に、暎さんは私を見つめてそう言った。
「何で謝るん?」
その瞳がさっきと違って、赤くなくて、むしろ青っぽく澄んでいるように見えた。
「……はじめっからわかってたのに、こんな風に優しくしてあげられなかった。俺、ライブの後ってアドレナリン出てるみたいで、どうしても歯止め効かないんだよね。」
……へ~え?
「そういえば、ライブの後で会うの、はじめてですねえ。夜やもんねえ。」
……じゃあ、いつもはどこで性欲の解消をしてるの?
すごーく気になったけど、飲み込んだ。
「あ、その目!疑ってない?」
私は言葉にできなくて、ニッと無理矢理笑って見せた。
暎さんは、ふっと目を細めた。
「……そんな痛々しい笑顔つくらなくていいんだよ。不安も怒りも、俺にぶつけてくれたらいいから。知織は普段マイナス感情を我慢し過ぎ。……キレると怖いから、小出(こだ)しにしてて。」
「努力します。……では、あらためて。疑うというより、そういうものだと存じ上げていませんでした。これから、どうしたらいいでしょう。」
真面目にそう聞くと、暎さんは脱力したように私に体重を預けた。
……重いけど心地いい。
「無理しなくていいって。本気でもうヤッてないから。飲みに行くことも減ったろ?」
私は首をかしげてから、うなずいた。
確かに、ホテルにまっすぐ帰ってはることが増えてる気がする。
「知織の声を聞くと、いい感じにライブの熱も鎮まるから。これからも、俺に優しくして。」
「……さっきはマイナス感情を小出しにしろって言ったのに。」
そう言ったら、暎さんはちょっと笑った。
浴室でシャワーを浴びて、ようやくちょっとスッキリする。
ふかふかのバスローブを羽織ってお部屋に戻ると、暎さんも目覚めたらしくソファに座っていた。
「飲む?」
ワインクーラーからシャンパンを取り上げてそう聞かれた。
「少しだけ。」
そう返事すると、暎さんは、手招きで私を呼び寄せて自分の膝に座らせた。
そして、瓶ごとシャンパンを煽ると、私の顎に手をかけて上を向かせた。
まさか……口移し……ひや~~~!
暎さんは、私の唇を自分の唇でふさぎ、少しずつシャンパンを流し込んだ。
最後は、暎さんの唾液と舌だったけど、またそれがめちゃくちゃ気持ちよくて、おいしくて!
私は、すっかりとろけてしまった。
「ごめんね。」
ベッドに戻って、もう何度めかもわからない交わりの最中に、暎さんは私を見つめてそう言った。
「何で謝るん?」
その瞳がさっきと違って、赤くなくて、むしろ青っぽく澄んでいるように見えた。
「……はじめっからわかってたのに、こんな風に優しくしてあげられなかった。俺、ライブの後ってアドレナリン出てるみたいで、どうしても歯止め効かないんだよね。」
……へ~え?
「そういえば、ライブの後で会うの、はじめてですねえ。夜やもんねえ。」
……じゃあ、いつもはどこで性欲の解消をしてるの?
すごーく気になったけど、飲み込んだ。
「あ、その目!疑ってない?」
私は言葉にできなくて、ニッと無理矢理笑って見せた。
暎さんは、ふっと目を細めた。
「……そんな痛々しい笑顔つくらなくていいんだよ。不安も怒りも、俺にぶつけてくれたらいいから。知織は普段マイナス感情を我慢し過ぎ。……キレると怖いから、小出(こだ)しにしてて。」
「努力します。……では、あらためて。疑うというより、そういうものだと存じ上げていませんでした。これから、どうしたらいいでしょう。」
真面目にそう聞くと、暎さんは脱力したように私に体重を預けた。
……重いけど心地いい。
「無理しなくていいって。本気でもうヤッてないから。飲みに行くことも減ったろ?」
私は首をかしげてから、うなずいた。
確かに、ホテルにまっすぐ帰ってはることが増えてる気がする。
「知織の声を聞くと、いい感じにライブの熱も鎮まるから。これからも、俺に優しくして。」
「……さっきはマイナス感情を小出しにしろって言ったのに。」
そう言ったら、暎さんはちょっと笑った。



