「はぁ~疲れた。」
あたしは知世と一緒に教室へ戻ろうとしていた。
その時だった。
「高谷!」
アタシの名を呼ぶ声…
不意に感じるこの違和感。
「ぉいぉい、高谷~」
"ぁ…そうだ"アタシはひらめいた。
「なんで?先生アタシの名前知ってるん?」
そぅ、さっきもアタシの名前を呼んでいた。
「高谷、お前兄貴おらん?」
アタシの質問は無視。
「いますけど?」
"やっぱりそぅか"
先生はそぉ言い、去った。
「は?なんやねん。」
アタシは少し怒りながら…だけど声をかけてもらったことに喜びながら、教室へと急いだ。
なぁ…先生。
なんで?
なんであのときアタシに声かけたん?
なんでアタシやったん?
