私は霜木夢。高校二年生。
私にはずっと好きな人がいる。小学校の頃からずっと腐れ縁で高校まで同じで、そんな幼馴染みの河南大空がずっと好き。
あの人懐っこい笑顔、たくさんの人に愛されていて、すごく気遣いができて優しくて運動もできて…かっこよくて可愛くて。ほんとに大好き。

他のだれも目に入らないくらいに。


昼休み

私は水飲みにいこうと教室をでる
と反対側からぞろぞろと汗びっしょりな男子たちが教室に戻るところで。

そういえばバスケするっていってたな…

バスケットボールを片手にYシャツの肩口で汗をぬぐっている大空を見つける。
そんな汗だくな彼にもきゅん、と胸が言うのだ。

重症だー…っ

少し自分を恥ながらも夢は大空の隣を

       すれ違う


トキ。



私は妄想に入るのだ。