「 ねーねー、みさき。家まだー？」

「もう少し！その角曲がったら着くよ！」

「へー！楽しみ！結構遠いんだね、家。」

そう、私の家は学校から結構離れてる。
と、そんな話をしてると、家に着いた。

「ここだよ、家。」

返事がない。
あれと思いながら横を見ると、はるちゃんは口開けて呆然としてる。

「え、ここ…家？」

「うん、そうだよ。どうしたの？」

「豪邸じゃん（笑）」

「そうかなー？お父さん一応社長なの。全然家にいないけどね。」

「へー！すごいね！」
って喋ってたら、もうすっかり空は暗くなった。