___それから、ウキウキと日々を過ごしていたリリーのもとに届いた一通の手紙。

その内容は、パーティーのことで頭がいっぱいだったリリーを一気に現実に引き戻すものだった。

両親からの久々の手紙には、リリーの今後の留学生活を左右するような衝撃的なことが書かれている。

「そんな…どうしよう…」

あまりのショックに少しの間呆然とするしかなかったけれど、リリーはすぐに時差も考えず慌てて受話器を手に取っていた。

電話が繋がるまでの間、強く受話器を握りしめながら、規則的なコール音をはやる気持ちで聞いている。

事実を確認したい、何かの間違いであってほしい、固く目を閉じ、そう強く祈りながら___