私がなにを考えているかなんて 知るよしもない彼にちょっと恥ずかしくなって 赤い顔を見せないように俯いた。 「...あ、ありがとうございます!!...そ、それじゃあ!!...」 お礼を言うと同時に 猛スピードで走り出した。 「...変なヤツ。」 彼が優しくてふんわりするような笑顔を私に向けてたなんてこの時の私は気づいてなかった。