無愛想で、不器用な

in優希side

私達のところに近付いて来たのは…
Rの加古川 憂有(カコガワ ユウ)先輩だった。
「どうかしましたか?」
というと、さっきの様ににこっと笑って
「ここの部活について教えてあげます。少し待っていてください」
……何を…?
と、思ったと同時に賑やかな声がきこえてきた。
「おーい!優有!!」
「持ってきたでー!!」
他の2年生の先輩が走ってきた。
よくわからないけど、すごいありがたい!!
「「「「ありがとうございますッ!!」」」」
あ……他の1年のみんなと被った……
先輩達も笑っている。そして、
「いえいえ。気にしないで下さい。では、行きますか。着いて来て下さい。」
と加古川先輩が言うと、どこかへ歩き出した。