妄想ガールと運命の王子様




────ガタンゴトンッ ガタンゴトンッ




学校へ向かう電車の中で




そんな妄想をしていた。






はぁぁぁ……………。




妄想が現実になったらいいのに……。




それをどれだけ願ったか。




そんなことを毎日妄想している




あたし春川琴海は




超がつく程恋愛に縁がない。




中学の時も三年間ずっと




好きな人との妄想をして




結局現実では何も起こらずに




終わってしまった。