あれから


玲は自分の家に戻り、私は監禁から解放される事に。



夏休みは玲にいろいろな所に連れ回され、デート三昧。


あっという間に夏休みが終わり……


文化祭が終わり……


冬休みが近付いてた。



あれから玲とはそんなに関係は変わってない。


だけど



「……旅行?」


休み時間。


私は玲と話す。


「そうだ。クリスマスに旅行!!最高だろ!!」


玲は笑って言う。


「で、でも…お父さんがっ……」


ばれたら本当やばい。


「大丈夫だよ!!なんとか嘘つけば。」


玲は笑って言う。


「うーん…」


本当に大丈夫かな?


それに旅行って…


ずっと


玲と二人きり


……って事だよね…?


「ま、無理矢理連れてくから。」


玲は笑って言う。


無理矢理……


「そ、そんなぁ…」


旅行……だなんて。



でも玲は一度言い出したら聞かない。

うーん……



「お前は本当ノリ悪いな…」


玲が言う。


「だ、だって……」


旅行…だよね?


「旅行行くんだからちゃんと覚悟しとけよ。」


玲はにやっと笑って言う。


「……え……」


そ、それは……もしや……


「もうさすがに付き合って長いし。これ以上我慢させんな。」


玲はそう言うと私の頭を軽く叩き教室を出た。


マジ……?


顔が熱くなる。


か、覚悟って……


「雪乃どうしたの?」


香奈ちゃんが私の所に来て私を見る。


「れ、玲が旅行行こうって…」


旅行……だなんて…


「お、いよいよ進展じゃん!楽しみな!」


香奈ちゃんは笑って言う。


ドキドキだよ…

でも行かなきゃね。


だけど


まさかあんな事が起きるだなんて


私は知らなかった。