相変わらず長いっ…



――玲のマンションに入り私達は長いエレベーターに二人きり。


「なぁ、なんで距離おく?」


玲は私に聞く。


「だ、だって……」


また私は玲から離れ壁にひっつく。


二人きり長いし……。


すると


――ダンッ。



―――――ドキッ。


玲は私に近づき壁に両手をつけ私が逃げられないようにしてきた。


ひゃああ…


離れたのに危険!!


「れ、玲?」


玲の顔は近い。


綺麗な瞳で玲はただ私を見つめる。


れ、玲……。


「な、何?」


私は戸惑った。


すると


「……キス。」


玲はそう言うと突然私の唇を奪った。



…………!?


いつも玲は突然だよ。


強引なの。


だからいつも私はドキドキ。



優しくて深いキスをされ私の頭はふらふらする。


心臓はやばいし顔は熱いし。


何度も突然キスされた事あったのに


慣れない。


上手いのかな…玲って。


本当にドキドキするよぉ。


玲は唇を離すとにやっと笑う。


「二人きりっていいな。」


「………え………」


「なんでもできちゃうし。」


「……えっ!?」


「もっと良い事する?」


玲はにやっと笑って私に聞く。


「……やだっ…」



私が言うと玲は笑う。


「お前は俺から逃げられないよ?」


………!?



どうしよぉ。





〈ガチャ〉



長いエレベーターから出ると私達は玲の家へ。



相変わらず綺麗…。


意外に綺麗好きなんだよね、玲って……


だけど…


………うっ………


やっぱり二人きりはきつい。


「どうした?雪乃。」


戸惑ってる私に気付いたのか玲はまた意地悪な笑み。


どうしよう…。


かなり私は緊張中。


ハラハラドキドキです。