「S高校のみなさんこんにちは。今日ガイドを勤めさせて頂く…」


最悪だ……。



ついに


この日が来るなんて……


「おい、雪乃!お菓子俺にもよこせ!」


「はい…」




こ、校外学習なんて嫌ーっ!!!!



バスの席…


隣、玲君。


いつもみたいに逃げられないし……


「おい、雪乃。どうした?大人しいな。言っとくけどバス酔いしたら袋にしろよ?俺に被害はもたらすなよ?」


玲君が言う。


違う意味で気分悪いです……


「大丈夫……。」


「そっ。にしても今日は最高だな。雪乃とずっと一緒。どういじめようかなぁ♪」


玲君は嬉しそうに言う。


本当今日は玲君とずっと一緒だなぁ…。


家にも玲君いるし


校外学習もバスと班一緒だし……


今日はやだなぁ……。


「にしても不満だな。バスで見る映画つまんねぇ…」


玲君は愚痴をこぼす。


寝ようかな…


すると


「おい、雪乃。俺の相手しろ!」


「……へ?」


「俺様ゲームしないか。」


「は、はい?」


俺様ゲーム…?


「俺様って書いてある棒を取ったやつがなんでも命令できんの。」



「そ、それって王様ゲームじゃ……」


「なんだよ?俺流のゲームだぞ?」


「嫌です。」


「ノリ悪いな…。」


「命令なんて嫌だもん。」


「つまんねぇの。」


「寝ようよ玲君……」


「やだ。雪乃とせっかくの時間なのによ。」


………う………


「せっかくって……」


「仕方ないなぁ。じゃあキスしやがれ。」


「……は?」


「そしたら寝かせてやる。」


「じゃあいいです…」


寝ないでいいや…


「なんでだよ?この俺とキスできるんだぜ?」



「やだよぉ………。」



私からなんて絶対無理!!