「おい!雪乃!」
――ビクッ!
ま、また来たぁ!
振り向くと玲君が。
「玲いい加減雪乃いじめやめなよ〜。」
香奈ちゃんは呆れながら玲君に言う。
「は??楽しいからやめないよ♪」
玲君は笑って言う。
……う……
楽しい!?
玲君やばいよ!?
「全く、玲はなんで雪乃?」
香奈ちゃんは玲君に聞く。
「だって雪乃超弱いし。反応がいいんだよね!俺のS心を発揮させる。」
え、S心を発揮させる!?
「やだやだ。玲君、もう私をほっといてー。」
「いや、無理なんだな!これが♪」
れ、玲くーん…。
ひどい…。
「で?玲は何の用で来たの?」
私の頭を撫でながら香奈ちゃんは玲に聞く。
「雪乃をいじめに!」
玲君は笑って言う。
い、嫌ぁぁ……
「香奈ちゃん助けて…」
私は香奈ちゃんの後ろに隠れて言う。
「あー…もう玲はー。」
香奈ちゃんは玲君に呆れる。
すると
「香奈!」
………あ……
「良太!」
香奈ちゃんは私から離れドアの方にすぐ行く。
………あ……
現在は放課後。
香奈ちゃんの彼氏、良太君がお迎えに来たみたい。
「ごめん!雪乃!今日、良太と帰るから!」
「あ、香奈ちゃーん…」
香奈ちゃんは彼氏と仲良く帰った。
ど、どうしよう…
目の前には一番苦手な男子、玲君が。
逃げようかな。
すると
「おい、俺と帰れよ?」
………え!?
玲君は笑って私に言う。
「ひ、一人がいい…」
私は鞄を持ち帰ろうとする。
すると
「最近、変質者出てるらしいよ?ここら辺で。」
玲君は私に言う。
「だ、大丈夫…」
「絶対一緒に帰るからな!」
………え……
玲君はそう言うと私の手を無理矢理引いた。
れ、玲君!


