わけ…わかんないよ。


「帰るぞ。」


「い、嫌!」


――放課後になると玲君に一緒に帰ろうと言われ断る私。


「わ、私は玲君に遊ばれたくないよ!!」


「宣言したろ?みんなに。みんなの公認カップル。」


「わ、私は絶対に認めないもん…」


み、認めないんだから。


いつも私にばっかちょっかい出して来る苦手な玲君と付き合うだなんて…


ありえない!!


「キスもしたし、宣言もしたし、俺の家にも行った。付き合ってるようなもんじゃん。」


玲君はにやっと笑って言う。


「わ、私は絶対嫌!!」


「本当に?」


「れ、玲君の事本当に嫌だもん…」


言っちゃった。


すると


「絶対惚れさせてやる。」



玲君は笑って言う。


「………っ……」


諦め悪い……。



「雪乃〜!帰ろう?」


香奈ちゃんが私を呼ぶ。


「と、とにかく絶対私は認めないもん…」



私はそう言うと香奈ちゃんの所へ。



玲君なんか玲君なんか


本当に嫌!!


もう嫌いの部類に入るかも……


だから私は抱きたくない感情をもう抱いている事にすぐには気付かなかった。



玲君は天敵。


私にとっては。



それはずっと変わらない。


そう私は思ってた。









―――――……



「大変だったね。」


「……うん。」


私と香奈ちゃんは学校帰りに行きつけのカフェに行く。


香奈ちゃんはアイスコーヒーを飲みながら私の話を聞いてくれた。


「香奈ちゃんはいいな。素敵な彼氏がいて。」


「そうかな。まぁ玲よりは良いよね。」


香奈ちゃんは笑って言う。


「私も…素敵な恋がしたいのにな。」


玲君なんか絶対ない!


「あたし思うんだけど、玲って嫌なやつじゃないよ?」


「へ?」


香奈ちゃん…