栗色のふわふわとした髪を揺らしながら教室に入ってきたのは私の隣の席の人、大神新くんだった。
後ろの方からは女子の黄色い歓声が聞こえてくる。
「い、イケメンさんだ」
目はぱっちり二重で整った鼻筋。
まつ毛が長くて瞬きをする度に色気を感じる。
「大神の席ここだよ!」
茉李はどうぞどうぞと言わんばかりに大神くんの席の椅子を勢いよく引く。
「ん?入野じゃん!また同じクラス?」
あ、笑った!
「なに~?文句ある??」
「別にぃ?」
なんだか声も爽やかだなぁ。
それに笑うとよりイケメンだ。
「で、俺の隣の子は…」
茉李に向けていた目線が私の方へと向けられる。
「ッ!」
ばっちりと目が合うと反射的に逸らしてしまう悪いくせが今回も出てしまった。
「あははッ、大神嫌われてやんのー」
「お、俺なんかした!?」
「違います!その…人と目を合わせるの苦手で!なんと言うか……ッ 決して嫌なわけではないです!」
誤解を解こうと焦って訳を説明する。
やっちゃった…
初対面の人には絶対にやっちゃいけないっていっちゃんに言われたのに~!
「ごめんなさい…!」
「ぷっ……」
ぷ?
「あはははッ!嫌じゃないなら安心した!」
さっきまでの不安そうな表情と裏腹に満面の笑みで私を見る。
「えーっと…ありすがわきさきちゃん?」
「いえ!ひめっていいます」
「なんだかお姫様みたいな名前だね?」
怒って、ない?
大神くんは隣の席に座るとニッといたずらっぽい笑顔を浮かべる。
「そ、そうかな?!」
「うんうん!妃さま~って呼びたくなる」
「私に“さま”なんてつけなくていいよぉ…!」
話している間も大神くんはずっと目を合わせてくる。
私はどこに目を向けていいのが分からなくなって反対の方へと体を向ける。
後ろの方からは女子の黄色い歓声が聞こえてくる。
「い、イケメンさんだ」
目はぱっちり二重で整った鼻筋。
まつ毛が長くて瞬きをする度に色気を感じる。
「大神の席ここだよ!」
茉李はどうぞどうぞと言わんばかりに大神くんの席の椅子を勢いよく引く。
「ん?入野じゃん!また同じクラス?」
あ、笑った!
「なに~?文句ある??」
「別にぃ?」
なんだか声も爽やかだなぁ。
それに笑うとよりイケメンだ。
「で、俺の隣の子は…」
茉李に向けていた目線が私の方へと向けられる。
「ッ!」
ばっちりと目が合うと反射的に逸らしてしまう悪いくせが今回も出てしまった。
「あははッ、大神嫌われてやんのー」
「お、俺なんかした!?」
「違います!その…人と目を合わせるの苦手で!なんと言うか……ッ 決して嫌なわけではないです!」
誤解を解こうと焦って訳を説明する。
やっちゃった…
初対面の人には絶対にやっちゃいけないっていっちゃんに言われたのに~!
「ごめんなさい…!」
「ぷっ……」
ぷ?
「あはははッ!嫌じゃないなら安心した!」
さっきまでの不安そうな表情と裏腹に満面の笑みで私を見る。
「えーっと…ありすがわきさきちゃん?」
「いえ!ひめっていいます」
「なんだかお姫様みたいな名前だね?」
怒って、ない?
大神くんは隣の席に座るとニッといたずらっぽい笑顔を浮かべる。
「そ、そうかな?!」
「うんうん!妃さま~って呼びたくなる」
「私に“さま”なんてつけなくていいよぉ…!」
話している間も大神くんはずっと目を合わせてくる。
私はどこに目を向けていいのが分からなくなって反対の方へと体を向ける。
