私が幸せになるまで。




私は父方の母に預けられた。


嫌いだった。

私を特別扱いしないから。


「香那!
テレビなんて見てないで宿題しなさい!」


「別にいいの、宿題なんかしなくて。
先生も東京だったって言えば許してくれるもん。」


「今東京なんて行ってないじゃないか!
莉那は宿題持って東京行ってるよ!」




母と妹が都内に行く日が本当に苦痛だった。



みんなして莉那、莉那、莉那、莉那うっせーんだよ!

莉那なんか居なくなればいいのに。