「は、ぁっ…………!」
私は飛び起きた。
なんだ……。夢、か。
「よかった……」
襦袢はびっしょりと汗で濡れていて正直、気持ち悪い。
額に張り付いた前髪を掻き上げるとゆっくりと息を吐いた。
「総司…………」
嫌な予感がする。こんな事、前にもあった。
でもそれよりも更に鮮明な夢で、私の弱い部分を責め立てるもの。
よろよろと立ち上がると部屋の障子が開けられた。
「……体調は大丈夫そうですね」
「……山南さん?」
どうして、山南さんが?
「沖田くんから頼みましたと言われ見に来たのですが……」
クイっと眼鏡を押し上げた山南さん。
総司が頼んだ?