これは……なに。
「 」
私が叫び声を上げている。その声は聞こえないけれど、確かに分かった。
ここはどこなの。
宿屋にも近い景色は夜な様で暗く澱んでいた。
血の飛び散った障子は刀傷でボロボロになっている。
酷く滑った手には同じ様に鮮血で汚れていた。
その腕の中に居るのは……総司?
全く動かない総司の頭を抱き抱えながら私は泣き叫んでいた。
私の先にいる誰かを睨みつけた目は金に変わっていて––––。
髪の色も白銀に変わっていた。
何あれ。あれが……私なの?
その視線が向ける先は、私。
「何でっ! あんたが総司を……っ! あんた何か……っ!」
紅い涙を零しながら睨みつける瞳は憎悪と怒りで溢れかえっている。
私が総司を殺した?
な……に、それ。分かんない。訳わかんない……!
頭の中が割れそうな位叫び声が反響する。
『オ前ガ殺シタ!』
そう言う声が私を壊すように木霊した。
