妖しの姫と天才剣士




「その内容は、祇園祭の前の風の強い日を狙って御所に火を放つ。

そして、その混乱に乗じて中川宮朝彦親王を幽閉し、

一橋慶喜公・松平容保公らを……暗殺し、孝明天皇を長州へ動座させるというものだ」

「「っ⁉︎」」



その話を聞いた全員が信じられないといった顔で目を見開いていた。


まぁ……無理もないと思う。自白させた私が言うのも何だけどさ。


私何で古高から聞いた時も、今土方さんの口から聞いても信じられない。


そんな大それた事を長州の志士はやるの?


下手したら京都の街は焼け野原になってしまうのに。


それすらも……厭わないと。彼らは思っているのかと思った。


楽しく毎日を過ごしている町人まで巻き込んで成し得たいことなのだろうか?


人々を守るために行っている筈の尊王攘夷な筈なのに。


それは、私たちにと同じ事が言える事は否定できない。