「おい、何探して……って、そんな物使って何するんだよ」
「何って……尋問ですよ。と言うか、拷問?」
私の手には五寸釘と蝋燭が。
敵に捕らえられて自決も選べない様な貧弱な人。
こういう人は恐怖を煽ってあげるだけで吐いてくれるから。
土方さんの拷問もあるから、もう一押しかな?
「足って、些細な事でも相当痛むんですよ〜。
人の弱いところだと思いません?」
つんつんと五寸釘で刺激するだけで顔を顰める古高。
「早く吐きませんか? ……じゃないとこの釘が貴方の足を貫きます」
ぴったりと、皮膚を突き破らない位で釘を止める。
これだけで、相当恐怖を煽れたと思うんだけどな。
顔面蒼白の古高は歯を鳴らしながら少しだけ口を開いた。
その内容は想像を優に超えてきて。
直後、新選組幹部が即時に呼び出される事になった。