私と総司は土方さんに連れられるまま蔵に連れて行かれた。


扉を開けた瞬間に感じたむわっとする血の香り。


それでも、中に進んでいくとその血の香りの正体が分かった。



「こいつが、古高俊太郎だ。

長州の連中と繋がってて、こいつの蔵からは火器と火薬が出てきた。

どうも匂うんだが、中々ゲロらねぇ。早々に口を割らせたいんだがな」



ああ、だからか。土方さん少しだけど疲れてるのは。


拘束され、拷問された様子の古高はその目をきつく閉じていた。


じゃなくても顔から至る所が腫れ上がってて、よく分からないけど。


まぁ、この様子じゃ中々口は割らないだろうな。


ええっと、あれと、あれ無いかな……。


蔵の中に全部を押し込んであると思ったんだけど。



「あった…………!」



これを使えば……上手くいくかも。


その様子を見ていた二人が顔を引きつらせているように見えるのは気のせいだよね。