妖しの姫と天才剣士




「っく…………っ」



いっつも馬鹿騒ぎして、土方さん困らせてばっかりの藤堂くんなのに。


こんな時だけ優しいなんて……ずるすぎるよ。


人って、こんなに温かいんだ。なんか久しぶりで忘れちゃってたな。


少しだけ体から力を抜くと更に抱きしめられた。



「何で総司は…………」

「そんなの、私が聞きたいけどね」



ようやく泣き止んで言えた言葉がそれ。


うあああって泣いたら逆にすっきりした。


冷静になった頭で導く答えは一つ。



「嫌われちゃったんだよ、私」



長い自問自答だったな。はぁ〜、自分が馬鹿になったみたい。


でも、自分の中で一区切りついたら気分が楽になった気がする。


心は痛いけど、こればっかりはどうしようもないしね。


早く吹っ切らないと! これ以上、迷惑かけらんないからね。


藤堂くんがいてくれたおかげでずいぶんと良くなった。



「ありがと、藤堂く………っ」



そう笑顔を見せた途端。


‼︎⁉︎