「白い髪を血で汚しながらも未だに神々しさだけは消えていなかった神。
正に彼女こそが神と言うのだと、感じずには居られなかった。
我らが呆然としている時に神は言った。『ミコトを助けてくれと』
その傍らに居た姫様を見つけて我らは急いで助けようとした。
でも、彼らに受けた傷でもう息をしている事さえやっとの状態だったんだ。
姫様は神の血を浴びてその体を変質させていた。
その姿は……いや、話すのはやめておこう。
我らも溢れ出す神の血、辺りに立ち込めた禍で体を変質させながら必死に看病し続けたよ。
死んで欲しくはないからね、姫様は我らに光を与えてくれた。
楽しいと思わせてくれた。
そんな姫様を失いたくはなかったから」
その話をする雷狼さんたちの表情はとっても苦しそうで。
話をさせている事が忍びなくなってくる。
「あ……」
「さゆ、黙ってて。雷狼たちは覚悟持って話してるんだ。
ちゃんと聞いてからにしよ?」
耳元を掠めた声。
軽く目を細めた総司。
そう……だよね。私のために話してくれてるんだから黙って聞かなきゃ。
