駄目、とは言えないし。


私は総司って呼んでるし。



「良いよ。総司」

「っ、しゃっ!」



珍しく本当に嬉しそうな顔をした総司。


またドキッと胸が鳴る。



「ハハッ。色んな事がありすぎて訳わかんねぇ……」



髪留めの紐を解かれて長い髪がはらりと落ちた。


髪を指で梳かれてはらはらと落ちる。



「でもすっげぇ嬉しいんだ」



どのくらいそうしていたのかは分からない。


でもその間ずっと頭を撫でられていて何というか……とっても落ち着いた。


その手が止まったので不審に思って顔をあげると。



「総司……」



すぅ〜と寝息を立てて寝てしまっていた。


心地よさそうに寝てる総司を起こすのは忍びなくてそっと起き上がる。


布団を総司の体に掛ける。


お疲れ、総司。


私もその隣に寝転ぶと目を閉じた。