新たな呪符が私の体に貼り付けられた。


由羅からは離れたけど、更に呪符による拘束を強められたみたい。


少しだけ血の止まりだした首筋を押さえながら必死に込み上げてくるものを押さえた。


何なの、あの気持ち悪さ。


今でも思い出しただけで吐きそうだ。


舌舐めずりをした由羅を黙って睨みつける。


……拘束解けたら絶対に殺す。



「ふぅ〜。これで君とも戦えるかな? ってあれ?もしかして君怒ってるの?」

「……お前だけは、ぜってぇに殺す」



そ、総司?



「うわっ、口調変わってるし。でも本気に鳴ってもらえたみたいでよか––––」



途中で由羅の言葉が止まったのは驚きで口を開けなかったから。


バチバチッと静電気が由羅の頬で弾けて


血が噴き出した。


「っ⁉︎」

「俺を怒らせた事、後悔すんなよ?」



俺……?


口調だけじゃなくて自称まで変わってる。


それだけじゃない。今まで纏っていたはずの空気が全てかき消えていた。