妖しの姫と天才剣士




「これで合格ですか? 土方さん?」

「……ああ。幹部に勝っといて合格出さねぇとか問題出るだろ」



そう言う土方さんはまだいまいち納得してないよう。


左之助さんって幹部だったんだ。道理で強い訳だ。


久しぶりにこれだけ手応えのある相手と戦えた。


もし、彼と戦場であったとしたら、私は彼に勝てるだろうか?



「ねぇ、茅野ちゃん凄いねぇ〜!

左之さんもあっさり負けすぎてどうかと思ったけどさ」



満面の笑みを浮かべられ、表情が固まる。



「……おい、あっさりと毒吐いてんじゃねぇよ、総司」

「あれ? もう起きたんですね、気絶してれば良かったのに」

「寸止めで済まされてたじゃねぇか! それで気絶するとかあり得ねぇ!」



笑みを浮かべて、散々左之助さんを弄る。

暫くするとスッキリとした表情をする沖田さんと

ひどくげっそりとした左之助さんが。