妖しの姫と天才剣士




けれど、戦況はあまり良いとは思えなかった。


斬っても斬っても妖は増え続ける。


土方さんが苛立っているのは遠目で見ても分かった。


やっぱり、私も……。



「あ〜あ。土方さん切れたなぁ〜そろそろ使うかも。

茅野ちゃん、もう少しだけ離れといて」

「へっ?」



これ、よりも?



結構……離れてるよ?


それでも離れる必要があるの?


総司に腕を引かれるまま、私はさらに土方さんたちから距離をとる。



「チッ……! 斉藤、山崎!」



土方さんのその言葉で二人は飛んで妖から距離を取った。


何をする気?



「この俺に本気出させた事、後悔させてやる」


口角を吊りあげる土方さん。


うわああぁああ!

怖っ!


まさに鬼だ。あの顔は。



「吹き荒れろっ! 」