妖しの姫と天才剣士




「今日はここにいる奴らで行く。名前は分かるか?」

「まぁ、何となく」



右から順に土方さんに、斉藤さんに、山崎さん。それと総司。


全員お世話になった人だし。


間違えてない……筈。



いい意味で斉藤さんも山崎さん、二人とも特徴あるからね。


とりあえず、来る人を把握した後は作戦会議……のはずだったんだけど、こちらにある由羅の情報なんて皆無だ。


作戦なんて立てられるはずもなく。


結局決まったのは各自持てる力を十二分に発揮すること、とまぁありきたりな感じで終わった。


一つ言っておく、と土方さんに前置きされてこう言われた。



「茅野、お前には今後一切単独行動は許さねぇ。

と言ってもあと数刻もねぇがな」

「了解です」

「後は各自いつも通りに。下手に警戒した態度をとるなよ?

相手は手の内を見せてねぇからどう来るか分からん。

警戒だけは怠るなよ」



「承知した」と斉藤さん。

「御意に」と山崎さん。

「りょーかい」と軽い口調で言ったのは総司だった。


三者三様。


でも皆、私をここに止めるために戦ってくれることは確かで。


今はそれが素直に嬉しかった。


私はここを離れない。


それを認められている限りは。


それを確実にする為に私は由羅を––––



倒す。


倒さなければならない。