……………
「おせーよ。俺が行ってからどれだけ経ってると思ってるんだよ」
「す、すいま、せん」
全身で息をしながら私は土方さんへと頭をさげる。
だって、総司が解放っ、してくれないんだもん。
どれだけ手合わせしたか。
楽しかったけど!
いつの間にか他の隊士の姿はどこにもないし?
「ハハッ。良いじゃん『終わったら』って言ったでしょ?
ちゃんと終わってから来たんだから」
何でそんな自信満々そうに言えるんですか。理由がわかりません。
でも総司はそれが許されている節がある。
当然でしょ? って感じで言いのけてしまうのだ。
「……チッ。ならさっさと座れ。お前らのせいで時間はそれ程ねぇんだよ」
土方さんはそれ以上何かを言うのをやめた。いや、やめたというより諦めた?
既に日も沈みかけている。いくら冬だから日が沈むのが早いと言っても……。
確かに時間はあんまりないな。