妖しの姫と天才剣士




「どんっだけ僕が心配したと––––!」



うわぁ、完全に怒ってる。



「おいおいオメェら。こんな状況でいちゃついてんじゃねぇよ」

「「いちゃついて(なんか)ない!」」



この状況をどう見ればいちゃついてるように見えるんだか。


と、思ったけど後ろから抱きしめられていて、そう見えない事も……ないのかな。



「けっ、いいからさっさと片すぞ」



って、土方さん?


言い返してから気づいた。


呆然としている私の肩を総司は叩く。



「ね……ねぇ、何で土方さんが?」

「その話はまた後で。

早くやろう。まだ他にも出てこないとは限らないしね」

「分かってる!」



土を蹴って、妖を斬り伏せる。


何だろう。


体が軽い。今までの動きが嘘かのように剣の動きが滑らか。


自然と次の動きに移っている。