そこには、優しく笑った男の人と、男の人に肩車されている小さな女の子が写っていた。
おそらく、女の子は桜菜だろう。
そういえば、桜菜のお父さんは亡くなったんだっけ。
「お父さんにね、いつもなにかあると話しかけるの」
そう言った桜菜の表情は切なげだった。
「へぇ……」
俺はどんな顔をしていいのかわからず、それだけ言った。
「……って、ふ、服着て、服!!」
上半身裸の俺を見て、顔を隠す桜菜。
「風呂入ったばっかだから暑いんだよ」
「いいから着て!!」
「めんどくさ」
ったく、べつにこれくらい気にすることねぇのに。
仕方なく、持っていたTシャツを着た。



