「なーに悩んでるのか知らないけど、そんな表情、林らしくないよ」
林の表情を見てるとなんだかちょっと苦しくなって、私は明るくそう言ってみる。
「うっせぇ! 俺にもいろいろ考えることがあるんだよっ!」
「ふぅーん?」
林にも悩みってあるんだ。
まぁ、誰にでもひとつやふたつくらい悩みはあるか。
「お、お前だってその……笑顔の方がに、似合って……」
「え? なんか言った?」
ボソボソ話すからちゃんと聞きとれなかった。
「……っな、なにもねぇよ! バーカ!!」
林は顔をまっ赤にして言った。
「ば、バカじゃないし! すぐ人のことバカとか言わないの!」
「うっせぇな! バカにバカって言ってなにが悪いんだよっ!」
「ていうか林、なんでそんなに顔まっ赤なの?」
「あ、赤くなんてねぇし!」
「赤いよ? 熱でもあんじゃない?」
私は林の頬に触れてみる。



