「ほんと仲よしね」



律がやれやれ、という様子で言った。



「仲よしじゃない!」


「仲よしじゃねぇし!」



そして、また林とハモって顔を見合わせる。



「おいチビ、俺のマネすんなっつーの!」



「マネしてきたのは林の方でしょ!?」



「誰が好んでお前なんかのマネするかよ!」



「それはこっちのセリフだし!」



「はいはい、もうケンカはやめて。もうすぐチャイム鳴るぞ?」



私たちの間に園田くんが割って入ってくる。



もう! ほんとに林のヤツ! 



私は黙って林をキッとにらんだ。
私にとってコイツは、ただのストレスの原因でしかない。
ストレッサーだよ、ストレッサー。



そのうち、コイツのせいで10円ハゲできそうだよ。
こんなヤツを好きになる子の気が知れない。
もっといいヤツ絶対いるでしょ!
コイツだけは絶対にオススメできない!



私はそれほどコイツのことが嫌い、大嫌いだ。