「なんで切り傷出来たんだろ」 殴ったりされただけなのに。 「押された拍子にどっかぶつけたっぽいな」 慣れた手つきで傷の手当てをしながらそう言う。 「あー」 確かにどっかの角にかすったような気もする。 「腕ひでぇな」 「肩とかでしょ」 そこはよくねらわれるんだよね。 ガードしたりすると当たるし。 「今度からサポーターしてれば?」 「バレるよ」 壱の変な発想に笑えた。