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5月下旬



暖かい風と眩しい太陽があたしを包みこむ。


そんないい日に限って良くないことが起きるもの。




「聞いてんの?」


「ブス反応しろや」


ふと、我に返ると

グラウンドの倉庫裏にあたしはいた。



「・・・なんだっけ」


あまりにも早口で言うから全然頭に入ってこない。



「1年のくせして調子こくなっつってんの」



イライラしながらこっちを睨みつける2人組。



「本当に先輩って仲間と動くの好きですね」



あたしが入学してから何人かに呼び出しはされた。


けど未だに1人で来る人は誰もいない―――――