「でもさー、そんなに好きなら、告白すればいいじゃん」




「ほとんどしゃべったこともないのに、どうやって告白するのー」




実は、公生くんと話したのは、あの駐輪場の一件だけで、それ以外は話したことがない。




「じゃあ、しゃべればいいじゃん。連絡先聞くとか」




「いやいや、恥ずかしいし……」




「そんなこと言ってると、恋が実らないまま、高校生活終わっちゃうよ?」




明日菜の言ってることも、もっともで、このままだと、私は、想いを告げられずに、卒業して、離れ離れになってしまう。




でも、しゃべったこともない人に告白なんて、できるわけがない。