私は、公生くんのその言葉が聞けて、安心した。 もしかしたら、今まで以上に好きになったかもしれない。 同じ教室の窓際の席に座っていて、 カーテンの風で、乱れた前髪をちょんちょんと触って、 そのいたずらな風に促されるように、私の方を見て微笑む男の子。 私の好きな人。 そして、私の彼氏。 常盤公生。 「公生」 「なんだ?」 私は、涙を堪えて笑顔で言った。