私は、昼休み、屋上に加持くんを呼び出した。




「よお、待ったか?」




手にはサンドイッチとコーヒーを持った加持くんが、いつもと変わらない笑顔で私の元へやってくる。




「ごめんね? 急に呼び出して……」




そう申し訳なさそうに言う私に、加持くんは、




「ええよ、彼女の頼みやもん。そりゃ、どこまでも行くで?」




と言って、笑うその笑顔が私の心に突き刺さる。