私は、受話器を置いた。 「両親?」 「うん……」 「なんだって?」 「なんか、沖縄にいるんだけど、明後日まで帰ってこれないって……」 「そっか……」 公生くんは、ソファーにもたれ、ため息をつくように言った。 「明日か、明後日、もしかしたら、学校ないかもねー」 台風の予報円は、綺麗に日本列島に沿っている。 「そうだな……」 公生くんもテレビを見ながら、そう呟き、そして、言った。