でも、なんだか新婚生活みたいで、楽しかった。
私がもし、妊婦さんになったら、今みたいに公生くんがキッチンをあれこれやって、それを私が指示して。
で、私が動こうとすると、「座ってろ! 俺がやるから」って、「いやいや、あなたがやるのを見てるとひやひやして、お腹の子に悪いから」みたいなこと言うんだろうな。
その相手が公生くんだったら……公生くんの子供、きっと可愛いだろうなー。
「はい、お待たせ」
公生くんがコーヒーを持ってリビングに歩いてくるけど、その手つきがおぼつかない。
そのしぐさがなんか、可愛かった。
「普段、家でコーヒーとか淹れないの?」
「淹れるけど、うち、電気ポットだから……」
「あれ? でも、晴さん、お湯沸かしてたよ?」
「ああ、姉貴は、電気ポット信用してないんだよ。なんか、知んないけど」
そう言って、公生くんは角砂糖を5つコーヒーに入れた。



