公生くんは『気にすんなよ』とは言ってくれたけど、やっぱり気にしてしまうわけで、それと同時に私が何とかしてあげたいとも思った。




でも、私にできることなんて思いつかないし、何もできないと思う。




それくらい、公生くんの中の過去の闇は大きくて、暗くて、とても私なんかが入り込めるもんじゃない。




「まあ、そういうことだから。加持と来栖さんの3人で楽しんで来いよ」




そう言われ、私は公生くんの家を後にした。