rain kiss『完』

side、高野


俺が廊下を歩いてると、新君とすれ違った。



「どーした?今日は帰宅が早いですね。雷が怖いのかな?」


嫌みったらしく言った。


「はぁ…。怖くなんかねぇよ。」

「はいはい。じゃあ、俺は優美ちゃんの所でも行こっと。」


にこ。


最近おれらはいつもこんな感じ。


俺もまだまだガキだな。



「…ってぉぃ、そっちは屋上ー…。まぁ、いっか。」



珍しく反抗してこなかったな。ぁいつ。

なんか調子狂うわ。